営業の見える化とは、これまで見て来たように、顧客を見える化し、競合を見える化し、戦略実行を見える化し、見込案件を見える化し、営業プロセスを見える化し、商品力を見える化するものであり、営業部門、営業担当だけではなく、全社、全部門を巻き込んだ経営革新のための全社運動であると考えるべきなのです。
かのP.F.ドラッカーは、企業経営において必要な機能はマーケティングとイノベーションであると述べました。マーケティングとイノベーションだけあれば良いのだと。
営業の見える化は、マーケットにおいて、顧客の現場において、このマーケティングの最終局面を見える化し、また直接マーケットの反応を社内へと見える化することで、イノベーションを促進し、方向づけるという役割を果たします。
営業部門をマーケティングとイノベーションを統合し、リードする役割に変えていくのが、営業の見える化なのです。
営業の見える化は、経営戦略の仮説検証サイクルを営業の仮説検証サイクルを回すことによって回転させるエンジンの役割を果たすのです。
営業の見える化を進める際には、ここまで考えた上で取り組まなければなりませんし、仮説検証のWループを意識して営業の見える化を進めれば、経営を革新し、継続的な業績向上をもたらす全社運動にすることができるのです。
この経営戦略の仮説検証サイクルを回し、営業そのものも仮説検証の繰り返しと考える営業コンセプトが「ストラテジック・セールス」です。
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